日本ユネスコ協会連盟

100年後の子どもたちが平和な世界で暮らせるように

二度と戦争を繰り返さないための草の根活動

ユネスコ(国連教育科学文化機関)憲章の前文には、次の一文が記されています。「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」──。価値の衝突からさまざまな紛争が起きている現代こそ、この理念が求められているのではないでしょうか。〝心の中の平和のとりで”を、市民の手で築いていこうと戦後間もない1947年7月、世界で初めて、民間のユネスコ協会が仙台で発足しました。それが私たちの団体の始まりです。翌年には各協会が連携した日本ユネスコ協会連盟が設立され、草の根の教育・平和活動はその後世界へと広がっていきました。いま全国には280のユネスコ協会があり、教育を通じた平和な社会づくりのため、さまざまな草の根の活動を行っています。

~きょういくであしたへいく~ 教育が平和の礎になる

教育は平和の基礎をなすもの。誰もが学び、読み書きができる基本的人権が守られた状態があってこそ、平和への道が開けます。
 
1989年から約30年にわたり独自で継続している「世界寺子屋運動」では、貧困や紛争などで教育を受ける機会がなく、今も読み書きができない人のために、子どもも大人も学べる場を提供しています。また、このように教育が十分に整っていない途上国では、人類が残すべき世界遺産を保存するための技術や人材が不足している場合もあります。そこで現地の人たち自身が遺跡を保存・修復していけるよう、技術移転や人材育成を進めています。持続可能な活動に向けた取り組みは、国連の掲げるSDGs(持続可能な開発目標)にも呼応しています。活動の中で顔の見える関係づくりを大事にしており、高校生や支援者向けのスタディツアーなども積極的に行っています。

人と人の交流、文化間の交流を通じて平和をつくる

私は以前から『空のシルクロード』の実現を願ってきました。人が出会い、文化が交わり、国の垣根が低くなる。戦争ではなく、交流が新たな価値をもたらすと信じて、これからも皆さんと一緒に精一杯活動に取り組んでまいります。

ネパールの寺子屋で子どもを連れて学ぶ母親

貧困が理由で小学校を途中でやめざるを得なかった子どもたちにも再び学ぶ機会を